消防署の人たちは、毎日どのような仕事をしているのでしょうか。みなさんに消防士の1日を紹介します。
一日をとおし、災害にそなえています
災害がおこると、現場へかけつけ、活動します。
火災が発生した時や、急病人などの119番通報があった場合、消火・救急・救助活動のため、すぐに消防車や救急車が、サイレンをならしながら現場へ出動します。
災害がおきていない時の一日の仕事
午前8時30分 交代
前の日から仕事をしている消防士と、これから仕事につく消防士が、消防署の前に整列して交代します。これから仕事につく消防士は、明日の朝まで、24時間勤務をします。

午前8時35分 ミーティング
交代が終わると、ミーティングを行います。前の日に出動した災害や仕事の内容、今日の予定などについて打合せします。消防署ではこれを申し送りと呼んでいます。
午前8時45分 点検
仕事についた消防士は、消防自動車や消防自動車に積んである道具などに異常がないか確認します。

午前9時30分 係ごとの仕事
係ごとの役割によって、それぞれが担当している事務をおこないます。おもに、火災が起きた後に作成する火災原因調査報告書の作成や、届出書と言われる消防に関係する書類の受付などがあります。

スーパーや工場、学校などの施設などに行き、立入検査を行います。
消防用設備等(消火器などのことです)がきちんと使用できる状態になっているか、火災が発生する危険がないかなどの確認を行います。
午後0時 昼食
午後1時 訓練
どのような災害が起きても対応できるよう、さまざまな訓練を行います。




午後5時00分 庁舎内の清掃
消防士は消防署の清掃も、全員で協力して行います。
午後5時30分 夕食・休けい
午後6時30分 係ごとの仕事
その日に実施した訓練を書類にまとめたり、立入検査の報告書類作成などを行います。
地図を見て管内の地水利の確認を行ったり、火災防ぎょ・救急・救助活動などの勉強もしています。
地水利とは、管内の消火栓や防火水槽、目標となるもの、ポンプ車や救急車が通れる道、通れない道などを覚えることです。

午後8時30分 体力錬成
訓練や事務処理の合間にトレーニングを行います。
消防士は、体力がなければ人を助ける事はできません。筋力トレーニングなどを行い、体を鍛えています。

午後10時00分 仮眠
仮眠室という部屋で、体を休めます。しかし、いつ災害が起こるかわからないので、みんなで仮眠するわけにはいきません。2時間ごとに交替で仮眠をとりながら、火災や救急などの出動にそなえます。
午前5時00分 仮眠終了
午前7時30分 車両清掃
消防自動車の手入れをして、きれいな状態で次の部に引継ぐ準備をします。

午前8時30分 交代
交代が終わりました。家に帰りゆっくりと体を休めます。この日を「非番」といいます。