!ポイント! 最低でも3日分、可能な限り1週間分程度の備蓄を心がけましょう。
電気、水道、ガス、通信、交通などが停止した場合の対応
ライフライン(電気、水道、ガス、通信など生活の機能を保つ生命線)への対応。
水
- 飲用水=「1人1日3リットル」が目安。
- (一般に「標準」とされているこの量は、命を維持するおおよその量で、尿や汗で失われる新陳代謝から割り出されているものです。)
- 飲用水のほかに清潔保持などの「生活水」も必要。赤ちゃんの沐浴や清拭、洗い物など、各家庭の人数や状況に合わせてストックする。
- 生活水の貯水はポリタンク(18リットル)がよい。定期的に取り替える。飲用として用いる場合は煮沸してから使用する。
- 水洗トイレは、ふろの残り湯や洗顔などに使用した水を利用する。
燃料
都市ガスや団地などの集中供給方式は、供給地区全体の安全を確認してからでないと供給されません。復旧までかなりの日数を要します。また、プロパンガスの流通、供給も十分でなくなることを予想しておきましょう。
- 卓上カセットこんろは必需品。
- カセットガスボンベは多めにストックしておく。
照明
電気の再供給もガス同様、安全の確認が条件です。かなりの日数がかかることを予想すべきです。
懐中電灯は家族1人に1個、予備の電池も十分に確保しておきましょう。
食べ物の用意(食べ物と水と燃料はセットで用意)
食べ物
- 各種の保存食品があるので、各家庭の家族構成などに合わせてストックする。
- 主食として「ごはん」、副食として「おかず」などバランスを考えて準備する。
- 赤ちゃんのミルク、離乳食、幼児のおやつなども余裕をもってストックしておく。
医療や健康上の配慮
健康維持と医療
- 飲料水はペットボトルの未開封のものを使用するか、くみ置きの物は必ず煮沸してから使用する。
- 人工透析や重い慢性病などの治療を受けている家族の対応を、あらかじめ医療機関と話し合っておく。
- 医師の処方による薬は、常に余裕をもって用意しておく。
- 寒冷期には暖房の用意など防寒対策もしておく。
非常持ち出し品
- リュックなど背負えるものに収納し、必要なものを入れておく。
- 家族1人につき1個の用意を。 すぐに持ち出せる状態にしておく。
- 定期的に点検を兼ねた入替えをしておく。
中身の例
ペットボトル、保存食2~3日分、缶きり・スプーンなど、替え下着・靴下、タオル、ティッシュ、雨具、防寒用具、懐中電灯、つまようじ、ナイフ、歯ブラシ、常備薬、薬品、貴重品 ほか
どんなものを用意しておけばよいか、チェックリストを用意しました。
参考としてご利用ください。
非常用品チェックリスト [PDFファイル]
ローリングストック法
1週間分もの食料などを備蓄するのは、大変です。消費期限が来るたびに、大量購入と大量廃棄を繰り返すことになります。
おすすめなのが「ローリングストック法」です。
家庭でいつも購入している食料などを常に多めにストックしておき、賞味期限などが切れる前に日常生活で消費し、消費した分を買い足すことをくり返すこと(ローリングストック)で、無理なく、効率的に、家庭内備蓄が行えます。