担架を使用した搬送
応急担架
毛布を利用した応急担架
毛布を広げ、約1/3のところに棒を1本置き、棒を包み込むように毛布を折り返します。もう1本の棒を、折り返した毛布の上に置き、残りの毛布を折り返します。
衣服を用いた担架
数枚の上着を用意し、上着のボタンをかけたまま、両そでに棒を通します。
担架を用いない搬送法(徒手搬送法)
徒手搬送は、慎重に行っても傷病者や救助者に与える負担が大きく、二次災害につながる危険があるため、緊急のやむを得ない場合に限ります。
1名で搬送する場合
- 背部から後方に移動する方法
おしりをつり上げるようにして移動させます。
- 背負って搬送する方法
傷病者の両腕を交差または平行にさせて、両手を持って搬送します。
- 横抱きで搬送する方法
小児、乳児や小柄な人は横抱きにしたほうが楽に搬送できます。
- 毛布、シーツを利用する方法
毛布にくるんだ状態で引っぱります。
(傷病者の胸腹部を圧迫することが多いので注意が必要です。)
2名で搬送する場合
- 傷病者の前後を抱えて搬送する方法
- 手を組んで搬送する方法
- 傷病者の首が前に倒れるおそれがあるので、気道の確保に注意します。
- 2名がお互いに歩調を合わせ、搬送に際して傷病者に動揺を与えないようにします。
3名で搬送する場合
- 3名で傷病者を持ち上げ搬送する方法
- 傷病者の両側に互い違いに位置します。
- 傷病者の足側の膝をつき、頭側の膝を立ててしゃがみます。
- 両腕を傷病者の下に十分に差し込みます。
- 3名が同時に立ち上がり、移動を開始します。