止血・固定

出血を止める(直接圧迫止血法)

  • 布、ハンカチ、ガーゼなどを直接、傷にあててしっかり圧迫する。
  • 片手で止血できないときは、両手で体重をかけて押さえる。
  • あてる布類はできるだけ清潔な物を使う。
  • 感染防止のため、血液に直接触れないように、ビニール(またはゴム)の手袋を着用する。 手袋がない場合はビニール袋を使用する
  • 大量に出血している場合や出血が止まらない場合、ショックの症状がみられる場合は、すぐに119番通報する。

止血を止める方法のイラスト止血を止める方法のイラスト2

骨折の手当

部位の確認

  • 痛がっているところを聞く。
  • 痛がっているところに変形、出血がないかを確認する。
  • 確認する場合は、痛がっているところを動かさない。
  • 骨折かどうかわからない場合も、骨折しているものとして手当てする。

骨折の症状

  • 激しい痛みや腫れ。
  • 動かすことができない。
  • 変形が認められる。
  • 骨が飛び出している。

固定する

  1. 変形している場合は、無理に元の形に戻さない。
  2. 協力者がいれば、骨折しているところを支えてもらう。
  3. 傷病者が支えることができれば、自ら支えてもらう。
  4. そえ木(副子)を当てる。
  5. 折部を三角巾などで固定します。
腕の固定イラスト
腕の固定
前腕部の固定イラスト
雑誌を利用した前腕部の固定
骨折の手当方法のイラスト
三角巾などで腕をつる
足の固定イラスト
足の固定
骨折の手当方法のイラスト2
ダンボール等を使用した下肢の固定
ポイント
  • そえ木(副子)は、傘、杖、靴べら、週刊誌、段ボールなど、なんでもよい。
  • そえ木は、骨折部の上下の関節が固定できる長さのものを準備します。
  • 固定するときは、傷病者の顔色や表情を確認しながら固定する。
  • くるぶしなど突起の部位では当て物をあてがい、摩擦の痛みを感じないようにする。